転倒防止について

転倒・転落防止について

入院中は生活環境や体調の変化、治療や薬の影響によって、 ご自身で思っている以上に転びやすくなります。転倒・転落により、頭蓋内出血(頭の中の出血)や、骨折をすることがあります。

当院では転倒・転落による患者さんの負傷のリスクを低減することを目標としております。そのため、転倒・転落リスクの評価を行い、入院生活環境を整備しながら転倒・転落の防止策を検討いたします。ご自宅や外出時に「つまずいた、尻もちをついた」などありましたら、詳しく看護師にお伝えください。評価の結果によっては、転倒・転落予防策にご協力をお願いすることがございます。また、転倒・転落防止装置を使用させていただくこともございますので、ご理解をお願いいたします。

皆様が安全な入院生活が送れますように、実際に転倒・転落をしやすい場面と、その予防方法について説明させていただきます。

転倒・転落が起こりやすい場合と予防方法

立ちあがる時

急に立ちあがると、ふらつき危険です。

腰かけた状態でゆっくり5 つ数えてからゆっくり立ち上がりましょう。

いつもより時間に余裕をもって、あせらずにゆっくり行動しましょう。

ベッドより身を乗り出す

床に落ちたものを拾う時、冷蔵庫の中の物を取り出す時、バランスを崩してベッドより転落します。

無理にご自身で行わず、ナースコールで看護師をお呼びください。

寝巻やパジャマの裾に引っ掛かる

寝巻やパジャマの裾に引っ掛かることがあります。

裾を引きずらないように、足首より上の長さに調整してください。

履物

かかとの無い履物は脱げやすく危険です。

履き慣れた、滑らず、かかとの覆われている靴(運動靴・リハビリシューズ)をお持ちください。かかとは潰さずにきちんと履きましょう。

トイレ

トイレのあと、気分が悪くなることが あります。

一息ついてから、ゆっくり立ち上がりましょう。

気分が悪い時は、ナースコールを押して看護師をお呼びください。

睡眠薬を飲んだあと

睡眠薬の影響により、ふらつき危険です。

トイレなどに行く際は、遠慮せずナースコールで看護師をお呼びください。

段差やチューブ類に引っ掛かる

点滴スタンドは、わずかな段差に引っ掛かることがあります。また、チューブ類に引っ掛かることがあります。

しっかりと点滴スタンドを持ち、ゆっくり歩きましょう。

チューブ類は床につかないようにまとめ、注意して歩きましょう。

車輪のついているものを支えにする

点滴スタンドやベッドサイドテーブルなど車輪がついているものを支えにすると動いて危険です。

ベッド柵・手すりにつかまるようにしましょう。

シャワー室・浴室

シャワー室・浴室はたいへん滑りやすく危険です。

ご利用される際は、看護師にお声かけください。

濡れた床で滑る

トイレや洗面化粧台の周囲の床はとくに濡れやすく注意が必要です。
床が水などで濡れている場合は、看護師にお声掛けください。

転倒・転落防止にご協力をお願いいたします。